あづちりこの「見所から」

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help リーダーに追加 RSS 色のない夢〜11月の見所から

<<   作成日時 : 2008/03/18 13:59   >>

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11月。
ここのところは勝海先生、海の会で幕をあける。
毎年2回、毎回見ているのでご案内を頂いている。
だいたい3ヶ月前に頂くので、好きな番組だと、指折り数えて
楽しみにしている。今回は「安達原」である。
6月喜多で見た「黒塚」の観世版だ。
囃子もししょーと彼、幸弘ちゃんと申し分なし。
勝海先生はほぼこのメンツが十八番である。
で当然あづちは見る訳だ。
作り物、やや囃子前、ふたりの間。鬼のねどこ。
お調べが響いてワキが歩み寄る。
今夜のお宿さがし、殿田さんと御厨さんとのコンビ。
山伏に問ざされてひとりの老女が出てくる。
勝海先生の老女は声の出が悪い。ベテランの先生ほど
前半の声はなかなか通らない。な〜んと謡を忘れて後見がささやいた。
ん〜、珍しい事!初めてだな〜、お疲れかな?
気を取り直してからは、すらりすらり。
小書は、「黒頭」「急進之出」、後半の鬼は頭は黒く、橋がかりを走ってくる。
「覗いた」行為への、裏切り、怒り。絶望と羞恥。情は激しく凄みを増す。
糸巻き車を廻す姿は人間らしい情を持っていたはずの。
狂言は野村万作、万之介、石田さんによる「佐渡狐」。
ワイロを受け取る万作さんの表情がいいなあ。石田さん久しぶりに見る。
この後の素人会、いつもなら能があるんだけど、囃子のメンバーも
別なので退散する。

ししょー、彼を追いかけて宝生、今井先生の「今宝会」へ。
お弟子さんによる「草紙洗」。
彼女はだいたいお囃子に彼を呼ぶ、毎年恒例。
感謝しながら、初番組を鑑賞する。小柄なのによく声が通っていて良い。
清次郎先生と、朝太郎さん、ワキは閑先生。
仕舞をはさみ、「橋弁慶」ししょーと柿原父。
橋弁慶、この頃お稽古の題材だったため、よい参考に(宝生流だったけど)
その後、舞囃子を3本見る。次の日も会は続いたが休養にあてる。

次の週末、予約のてっせんは行けず土曜日再び宝生へ。
辰巳先生の「あまねく会」。
ししょーと良太郎くん、田邊くんを見る。能はなく舞囃子中心だが
ししょーが10時過ぎから出るので早起き。
16時の舞囃子良太郎くん最後の出番まで見る。一日がかり。
翌日は矢来での「九皐会」5ヶ月ぶり。
今月は財政難でお稽古をお休みしているので
久々のホームグラウンド。とはいえチケットは先生に取ってもらい指定席。せまっ!!
お稽古仲間が隣だったので、右へ移らせて頂く。ありがとうございます。
彼女は舞台を見ながら仕舞の「手」が出るので広いほうが良いのだろう。
1番目「班女」。シテは駒瀬先生。ワキは工藤さんで初老の吉田少尉にガッカリ。
ま、6月にさあ、則久さんで見た時良かったので、つい比べちゃうのよね。
吉田少尉はやはり、若く可愛い方がより花子の気持ちに近づける気がするのだ
囃子は良太郎くんに洋太郎さんのコンビ。ん、このコンビ良いなあ。
前にも書いたがふたりとも非常に繊細だから。
鼓は繊細とい言葉、よく似合う。が、大鼓は?繊細は〜?
と突っ込まれそうだが、打ち手によって恐ろしく繊細になる。
そして良太郎くんは、打ち手が繊細な時がある。
神経質とは違う。神経質に類似するのは洋太郎さんの手だ。
そうそう良太郎くんは、だいぶ掛け声も育っているように感じる。
あづちの好きな場面は最後の互いの扇を確認する所。花子の歓喜。
あづち的意見だけど、シテも少しフレッシュな方がいいなあ。
佐久間先生にも是非踏んでもらいたい番組のひとつ。
狂言、仕舞はあづちの休憩時間。能楽堂を出て駅近くのカフェでブレイク

2番目手前で能楽堂に戻り「唐船」前回は、右陣先生で見たな。
九皐会での公演は非常に久しぶりだそうで、子方の喜正先生の
写真がロビーに飾られていた。
シテはその時と同じ善之先生。ツレは喜正先生に奥川先生。
シテの大きな子供達。シテは唐の船乗りだったが捕らえられ日本に
連れて来られ、日本で生まれたふたりの子供達(ツレ)とともに
家畜の世話をする仕事をしている。させられている。
折りも折り、唐に残した二人の子供が父を尋ねてやってくる。
ワキが子の親孝行に感心して、唐への帰国を許す。
シテは喜んで船に乗るが日本の子供達には唐行きへの許可が出ない。
唐の子供達は連れて行こうとするし、日本の子供達は止める。
シテは板ばさみになり苦悩する。
選べないシテは海に身を投げようとすると、4人の子供達は
左右に取りついて悲しむのだ。
ううーーん、なかなかぐっとくる人情ものである。ほろり。
彼と新九郎さんのコンビ。新九郎さん久しぶり。
からむ、追いかけるふたりの「手」「間」。
8拍目に重なる時が好き。シテの人間的な感情が松の間に跳ねかえる。
ワキが日本の子供達にも帰国を許し、シテは歓喜の舞いを舞う。
波間のきらめきが指先に反射する。

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